着るものがない

おはようございます。

今週はすっかり春らしくなったので

「着るものがない~」と

たくさんの方々がご来店下さいました。


案外もってないですよね? 春物


もうちょいしたら 暑くなるから着れなくなるから 買うのもったいない

なんて思いますよね?

たぶん、みなさんおんなじなんですよ。
私もそうです。


実際に、インポートだと 日本の感覚でいうところの

合物 (あいもの)…シーズンの合間のお洋服のことで この業界では 梅春物とか 初秋物とも言われる

は、ほとんど作られていません。


四季がはっきりしていて 夏の湿度の高い気候の日本では 季節によってのお洋服が確実に違うので
欧米とは着まわし方も違うからなんだと思います。


実際、緯度の高いロンドンなどでは
真夏でも 朝夕の通勤の様子を見ていると

トレンチコートを着ていて 中はノースリーブのワンピースだったりしてました。

昼間は25度はあるので 当然夏物ですが
湿度が低いので 朝夕の体感はひんやりしていて バーバリーのトレンチなんかも 年中着れてしまう。

もちろん春夏物の薄手のシルクカシミアなんかも 重宝してしまうわけです。


日本のメーカーさんは もちろん作ってます。

私が勤めていたメーカーは インポートと国産を両方していましたが

バブル期には どちらでもたくさんあったし 実際たくさん作られていましたが
最近見ていると 昔ほどではないのです。


なぜかというと なんでもかんでも売れていたバブル期のようには売れないのです。

消費者は賢くなってますからね。
よく考えてお買い物されますから
考えてるうちに 季節が過ぎてしまう(笑)

となるとメーカーさんは 在庫を抱えると云うリスクになるので
当然 リスク回避のためには 絶対量が少なくなるんですよ。


でも 最初に書いたように

「着るものがない」

みんな感じてますね(笑)


そこで 私はお客様にいつもおすすめするのは

「合い物は 先を見据えてお買い物しておく」


例えば 長袖のカットソーが一番充実して作られているのは 秋の初めなんです。

いわゆる初秋もの

これは インポートでも必ずあります。

これらの商品の生産が上がってくるのは
実はすごく早くて 7月とか8月

店頭は セール真っ盛りですが
片隅にNew arrivalのコーナーでひっそりと展開されていまして
正直皆様 ほとんどスルーされるのですね。


なので この初秋ものを買っておいて 秋にも着て、そして春先に着るのが 一番良いわけです。


なぜか春先には長袖のカットソーはあまり作られてませんからね。


それに日差しがぐんと明るくなると
キラキラした半袖のお洋服に魅力を感じて つい買いたくなりますから。


夏の終わり頃に 心惹かれる薄手のものがあったときには

「まだ暑いから要らないや」

とか

「すぐ寒くなるからもったいないよね」

とか

思うけど

「春先に着られるから 便利」


そんな風に先を見据えて見てくださいね。


きっと春先には
「買っておいて良かった~」って思えますから。



そして 冬のセールで もし良さそうな薄手の秋物を見つけたら
それは とってもlucky!


上手なお買い物をしてくださいね。


今日 私がはいてるパンツは
ドロシーシューマッハの 去年の秋物





薄手のウールで 去年の秋には このキャメルの優しい風合いが気に入って買ったのですが
実際冬には合わせるのが案外難しくて
寒くなってからは活躍しなかったのです。

でもこの春は ヘビロテしてます。
5月までは はけそうです。



こんな風に考えてお買い物したら

「たくさんあるのに 今着るものがない病」

が治りますよ。


悩んだら なんでもご相談くださいね。
ファッションコンシェルジュとして
お力になります。



ではでは、今日も元気にお待ちしております。















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