大切に着る


先日 この映画に行ってきました。









ファストファッションという言葉をご存知ですか?


食品界での ファーストフードと同じような言葉で 
ここ近年めきめき売上げを伸ばしている ファッション界での新しい業態です。


会社名をあげたら 知らない方はいないくらいですね。



このファストファッションが ファッション界を大きく変えました。


元々 春夏と秋冬の2シーズンで構成されていた業界でしたが
ファストファッションは 年52シーズン つまり毎週新しいものがでてくるわけです。


そして とにかく安い
ファッションの概念を一変させました。


パリやミラノの一流メゾンですら この大きな揺さぶりともいえる流れに翻弄されているのも事実です。



でもそれには理由があり 良いことばかりではないという一面を明らかにするために
バングラデシュの生産現場での大事故を機に作られた映画です。




いろんな側面もありますので 映画に描かれてない事実もあることを知っていますが
でも この世界でお仕事をしている以上は 一度は見ておかないといけないなと思い観てきました。




十三にある大阪第七藝術劇場というアングラを思わせる小さなシアターでしたが
いっぱいでした。


この業界やオーガニックなどに興味のある方しか見ないかなと思っていたのに
本当にいろんな世代の方が観に来られていて びっくりでした。



オーガニックや環境を大事にしているファッションと聞くと
お洒落とかファッショナブルというものとは 無縁のような気がしていたのですが
映画の中でも紹介されている 
フェアトレード商品を扱っているピープルツリーの代表の
サフィア・ミニーさんは とてもファッショナブルで洗練されていて素敵な人でした。




内容に関しては 映画なのでネタバレになるので控えますが
いろいろ考えさせられました。



でも 改めて思ったのが


ファッションというのは 消耗品ではない

そして 

良いものは 受け継いでいくべき価値があるものだ。

ということ。






大好きなお洋服は 大切に着続けていきたいですよね。
そして 良いものは大切に扱えばずっと着ることができますし
満足感も違うものですよね。



今回、母が入院したので 着替えを取りに行って
母の箪笥の中から きちんと畳まれた懐かしいクロエのシルクのブラウスを見つけました。


私が会社に勤めていた頃に 母に買ってあげたものでした。
20年も昔のものです。


薄いピンクのシルクなので 黄ばんでいるかな?と思って広げましたが
母の手入れが良かったのか 綺麗なまま
形もシンプルなので まだ十分着られます。
わりと手前に置いていたので 母はずっと着てくれていたんだなと思うと嬉しくなりましたし
不謹慎ですが、母はしばらくは着られないので
ちょっと借りて着たいなって思うほどでした(笑)






もちろんファストファッションも必要なときもありますし いい部分もたくさん。
すべてがダメなわけではないです。


今回もリハビリ用にと 気軽に着られるスウェットを買いましたし
重宝する一面もあります。


価格が安いのには 理由があります。
でもその理由は 納得できるものであってほしい。



やっぱり大好きなお洋服は 擦り切れて着れなくなるまで
大切にしたいなと思います。






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